2024年6月19日

SMCI、シリコンバレーや世界各地に3つの製造施設を新設し、AIと企業向けラックスケール液冷ソリューションの成長をサポート

スーパーマイクロコンピュータ(SMCI)は19日、シリコンバレーをはじめとする世界3カ所に製造拠点を追加すると発表した。

この拡張は、人工知能の利用拡大や、液冷を利用した大規模なサーバー・インフラの採用をサポートすることを目的としており、同社は需要の高まりを観測している。

SMCIは、「これらの新しい施設は、液冷インフラの新たなエコシステムの不可欠な構成要素となり、世界中の顧客に製品をより迅速に提供する能力を強化する」と述べている。

新施設の焦点は、個々のシステムからサーバーラック全体や冷却塔に至るまで、導入準備が整った完全な液冷ソリューションを提供することにある。同社は、人工知能施設のトレンドが上昇傾向にあると指摘し、”AI集約的なタスクに対する高まるニーズを満たすためには、液冷データセンターが不可欠である “と強調している。

液冷式データセンターは、消費電力1単位あたり、より高い人工知能処理能力を可能にし、各データセンターのパフォーマンス向上につながる。

「多くのデータセンター所有者が、電力を節約できる直接液冷ソリューションを求めている。SMCIは、人工知能施設やハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)分野に合わせたモジュール式液冷ソリューションを開発中です。歴史的に1%未満であった液冷データセンターの普及率は推定15%まで上昇し、今後2年以内に全データセンター設置の最大30%に達する可能性があると予想しています」と、SMCIのチャールズ・リャン社長兼最高経営責任者(CEO)は述べている。

SMCIは、この拡大により、この予想される市場成長のかなりの部分を確保できると考えている。