2023年5月15日

熊本に台湾からビジネス訪問団 半導体セミナーや商談会

台湾の3つの経済団体・組織のトップら約60人が15日、熊本市を訪れ、台湾側の主催でセミナーと商談会を開いた。半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が進出してくることを契機に、半導体を軸として熊本県をはじめ九州と台湾の経済交流が深まっている。

熊本を訪れた「台湾企業訪日団」は、台湾の経済団体「台日商務交流協進会」、「三三会青年企業家委員会」と日本の経済産業省に相当する台湾経済部(経済省)の国際貿易局で構成。17日まで熊本に滞在し県内企業や経済・商工団体代表らと面会するほか、行政関係者らとの会談を予定する。

訪問団の団長を務める、台日商務交流協進会の黄振進・副理事長は15日の熊本市内でのセミナーで「半導体製造に不可欠な水という天然資源が豊富にあり、TSMCもそこに注目したのではないか」と挨拶。熊本との間で今後、半導体などで交流を深めていく意向を示した。セミナーでは台湾の半導体産業の現状について紹介された。