2023年4月5日

京セラ、半導体に620億円投資 長崎で20年ぶり国内工場

京セラは5日、長崎県諫早市に建設する新工場に対し、2028年度までの6年間に620億円を投資すると発表した。25年度の完成を見込み、同社としては約20年ぶりの国内工場となる。半導体製造装置に使うセラミック部品などを生産する。中長期には総額1000億円規模を投じ、高速通信規格「5G」の普及などで高まる先端半導体関連の需要を開拓する。

京セラの長崎県諫早市の新工場は2026年度の稼働開始を目指す(イメージ)

京セラの長崎県諫早市の新工場は2026年度の稼働開始を目指す(イメージ)

26年度に稼働させ、製造装置向けのセラミック部品や人工知能(AI)関連などで使われる先端半導体のパッケージ部品を生産する。28年度に生産額250億円を見込む。国内工場の新設は、05年稼働の京都綾部工場(京都府綾部市)以来となる。