2022年9月1日

米、エヌビディアなどのAIチップに対中輸出規制

米半導体大手エヌビディアは31日、人工知能(AI)向けの主力半導体2種について、中国への輸出を停止するよう米当局から通知があったと明らかにした。

機械学習を高速化する半導体「A100」と「H100」が対象で、今年発表した旗艦製品H100の開発完了に影響する可能性があるという。

エヌビディアによると、米当局は新ルールについて、対象製品が中国の「軍事最終用途」や「軍事最終使用者」に利用・転用されるリスクに対処するものと説明した。

エヌビディアの1日の届け出によると、米政府は「A100を利用する米顧客へのサポート提供に必要な輸出を2023年3月1日まで行う」ことを承認した。H100製品の開発に必要な技術を中国に移すことについても許可を得たという。エヌビディアは同社の香港施設を通じて23年9月1日までこれらの輸出を行うことができる。