2024年6月6日

SMCI、NVIDIA Blackwell および NVIDIA HGX H100/H200 搭載のラックスケール・プラグ・アンド・プレイ液冷AI SuperCluster を発表

スーパーマイクロコンピュータ(SMCI)は6日、生成AIの開発から展開までをNVIDIA AI Enterpriseソフトウェアプラットフォームに最適化し、さまざまな業界や企業の、生成AI導入を加速するクラウドネイティブ・ソリューション向けに設計した、SuperClusterを発表した。液冷式AIデータセンターへの迅速な展開が可能な、SMCIの4U液冷(水冷)システムは、NVIDIAが最近発表した1GPUあたり20ペタフロップスを実現するBlackwell GPUによってAIパフォーマンスを十分に発揮し、前世代のGPUと比較して4倍のAIトレーニング性能と30倍の推論性能を実現するため、これまでの製品よりもさらにコスト削減に貢献することができる。

Plug-and-Play Liquid-Cooled AI SuperCluster

Plug-and-Play Liquid-Cooled AI SuperCluster

 

SMCIの社長兼最高責任者(CEO)であるチャールズ・リアン(Charles Liang)は、次のように述べている。「Supermicroはラックスケールの液体冷却による AI ソリューションの生成と導入において、業界をリードし続けています。液冷(水冷)環境を備えたデータセンターは電力使用量を継続的に削減できるため、設備投資費用以上のメリットを享受できます。当社のソリューションは、さまざまな業界のお客様に、NVIDIA AI Enterpriseソフトウェア向けの最適化を含めた、世界最高水準の効率を備えたグローバルな製造能力を提供します。そのため、NVIDIA HGX H100 と H200、今後リリース予定の B100、B200、GB200 ソリューションを搭載した、液冷(水冷)と空冷のどちらも選択が可能なターンキークラスターシステムの納品リードタイムを短縮します。コールドプレート、CDU、冷却タワーに至るまで、当社のラックスケール・トータル液冷ソリューションにより、データセンターの継続的な電力使用量を最大40%削減できます。」

 

一方、NVIDIAの創設者兼 CEOであるジェンスン・フアン(Jensen Huang)氏は次のように述べている。「生成AIは、コンピューティングスタック全体のリセットを促しています。新しいデータセンターはGPUで高速化されており、AI向けに最適化されています。Supermicroは、最先端のNVIDIAのアクセラレーテッド・コンピューティングと、ネットワークソリューションの設計を行い、1兆ドル規模のグローバルなデータセンターを、AI時代に合わせて最適化されることを可能にしています。」

 

さまざまな業界の企業が、生成AIのユースケースを急速に実験している中、SMCIはNVIDIAと緊密に連携し、AIアプリケーションの実験やパイロットから本番環境への展開、および、大規模データセンターAIへのシームレスで柔軟な移行を可能にする。この結果は、NVIDIA AI Enterprise ソフトウェアプラットフォームを使用したラックおよびクラスターレベルの最適化を通じて実現され、初期の調査からスケーラブルな AI実装までのスムーズな移行を可能にする。