2022年2月25日

JEITA、AV&IT機器の世界需要動向を発表

一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)の AVC 部会は、本日、『AV&IT 機器世界需要動向 〜2026 年までの世界需要 展望~』を発行し、AV&IT 機器の世界需要動向を発表しました。

フラットパネルテレビ*1

2021年の世界需要は前年比 7.7%減の2億2,179万7千台となった。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行により2021年前半も買い替えが進む日本のほか、北米、西欧の一部における在宅時間の増加によって需要が高まったが、後半にかけて、先進国ではワクチン接種が進み在宅時間が減少、アジア中南米、中東、アフリカの新興国においてはCOVID-19の流行によるロックダウンで経済が停滞し需要が減少、また世界的な半導体不足による生産減で供給停滞が顕著になったことにより、世界全体では前年比で需要減少の結果となった。今後はワクチン接種がより浸透することから在宅の長時間化が解消されること、また世界市場全体では半導体不足による生産停滞が続くことも影響して、2022 年も前年比 0.5%減の2億2,062万 8千台で微減が見込まれている。日本国内の2022年の需要は535万台(前年比 0.7%減)で、地上デジタル放送移行による特需からの買い替え需要の鈍化が見込まれることから、微減の見 通しとなった。4K(対応)テレビは対応モデルの拡充に加え、低価格化が進み購入しやすくなっていること、また先進国から新興国までインターネット動画配信サービスによる 4Kコンテンツの視聴の普及が見込まれることから、4K(対応)テレビの需要は増加し、4K(対応)化率は 2026年に世界で71.0%に達すると見込まれている。

フラットパネルテレビ需要動向

フラットパネルテレビ需要動向

パーソナルコンピュータ需要動向

パーソナルコンピュータ需要動向


パーソナルコンピュータ*2

2021年の世界需要は前年比 8.3%増の3 億700 万台となった。半導体や液晶パネルの供給不足が一部で見られたが、COVID-19によるリモートワーク向けのノート型需要が大幅に増加したことから、世界全体では前年比で需要増加の結果となった。リモートワーク関連の需要は一定程度続くものの、今後は反動による需要減少に転じる見込みで、2022年の世界需要は2億8,950万台(前年比5.7%減)の見通しとなった。日本国内はリモートワーク向けのノート型需要喚起やGIGAスクール構想関連需要がみられたものの、全体としては需要減少の結果となり、2021年は1,110 万台(前年比23.4%減)となった。2022 年は 930 万台(前年比16.2%減)を 見込み、需要減少傾向は 2023 年まで続く見通しだが、2024年から 2026 年にかけては、2025年のWindows10サポート終了を控えての買い替え需要増加や2020年から2021年にかけて 発生したリモートワーク向け需要の買い替えサイクルを主な要因として、需要は微増傾向に転じる見通しとなった。