2021年10月6日

エッジAI新興Deep Vision、22年に第2世代チップを計画

米国のエッジAI(人工知能)チップのスタートアップ企業であるDeep Visionは、Tiger Globalが主導するシリーズBの投資ラウンドで3500万米ドルを調達した。同投資ラウンドには、既存の投資家であるExfinity Venture PartnersとSilicon Motion、Western Digitalが参加している。

Deep Visionは2020年に、第1世代のチップ「ARA-1」の出荷を開始した。ARA-1は、スマートリテールやスマートシティー、ロボティクスなどのアプリケーションにおける、電力効率に優れた低レイテンシのエッジAI処理向けに設計されている。Deep Visionという社名から畳み込みニューラルネットワークに焦点を当てていることが分かるが、ARA-1は、長短期記憶(LSTM)やリカレントニューラルネットワーク(RNN)などの複雑なネットワークに対応しており、自然言語処理を高速化することも可能である。

LSTMやRNNを高速化する機能を追加した第2世代のチップ「ARA-2」は、2022年の発売を予定している。